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夫婦の性格の研究を紹介!恋愛・結婚するならどんな性格?

    夫婦の性格

    夫婦の性格が似ていると、結婚生活が上手くいきやすいって知っていましたか?

    でも、どんな性格が似ていると良いのでしょうか?また、性格以外にも、価値観や考え方が似ていると、夫婦仲が良くなるのでしょうか?

    実は、イスラエルの心理学者ルース・ガーント博士が、この疑問を研究で明らかにしようとしました。

    この研究は、「Couple Similarity and Marital Satisfaction: Are Similar Spouses Happier?」というタイトルで発表されています。

    夫婦の関係を良好に保つためには、お互いの性格や価値観を理解し、尊重し合うことが大切なのかもしれません。でも、全く同じである必要はなさそうです。

    今回は、この研究を詳しく見ていきながら、夫婦の類似性と結婚満足度の関係について考えていきましょう。

    はじめに

    夫婦の性格の類似性と結婚満足度の関係

    夫婦の類似性が高いほど、結婚生活の満足度が高くなる傾向があります。
    つまり、性格や価値観、態度などが似ている夫婦ほど、幸せな結婚生活を送っている可能性が高いのです。
    一方で、類似性が低い夫婦は、結婚生活に不満を抱えている傾向があります。

    ただし、すべての領域で類似性が高ければいいというわけではありません。
    研究によると、特に以下の領域での類似性が重要だと考えられています。

    • 性格特性
    • 価値観
    • 家族の役割に対する態度
    • 宗教性

    これらの領域で夫婦の類似性が高いと、お互いの考え方や行動を理解しやすく、円滑なコミュニケーションが取れるようになります。その結果、結婚生活の満足度が高まるのです。

    夫婦の類似性と結婚満足度の関係は、近年注目を集めている研究テーマです。

    個人の性格や価値観が、パートナーとの関係性にどのように影響するのか、その仕組みの解明が期待されています。

    夫婦の性格の研究:目的と方法

    この研究の目的は、夫婦の性格の類似性と結婚満足度の関係を明らかにすることです。
    具体的には、以下の点について調べました。

    • 性格特性の類似性と結婚満足度の関連
    • 価値観の類似性と結婚満足度の関連
    • 家族の役割に対する態度の類似性と結婚満足度の関連
    • 宗教性の類似性と結婚満足度の関連

    研究の方法は、質問紙調査を用いた量的研究です。
    参加者は248組の既婚カップルで、以下のような特徴があります。

    • 妻の年齢:20〜45歳(平均30歳)
    • 夫の年齢:22〜59歳(平均32歳)
    • 子供の数:1〜5人(平均1.78人)
    • 教育レベル:大学レベルが妻78%、夫71%

    夫婦それぞれに、性格特性、価値観、態度、宗教性などに関する質問に回答してもらいました。
    そして、それらの類似性と、結婚満足度との関連を統計的に分析したのです。

    この研究は、夫婦の類似性と結婚満足度の関係を多角的に調べた点で意義があります。
    結果は、幸せな結婚生活を送るためのヒントを提供してくれるでしょう。

    夫婦の性格の類似性と結婚満足度

    夫婦の性格特性の測定方法

    性格特性の測定には、Bem Sex-Role Inventory(BSRI)という心理尺度が用いられました。
    これは、個人の性格を男性的特徴、女性的特徴、中性的特徴の3つに分類するものです。
    ※心理尺度とは科学的に開発された心理テストのようなものです。

    BSRIは60項目から成り、以下のように構成されています。

    • 男性的特徴を表す項目:20項目(例:自立的、分析的)
    • 女性的特徴を表す項目:20項目(例:思いやりがある、優しい)
    • 中性的特徴を表す項目:20項目(例:フレンドリー、誠実)

    参加者は、各項目が自分をどの程度表しているかを7段階で評価します。
    そして、各カテゴリーの項目の平均スコアが算出されます。

    BSRIは、一般の人々が男性的、女性的、中性的だと認識している特性を測定する心理尺度です。
    つまり、社会的に見た性別役割の観点から、個人の性格特性を捉えようとするものです。

    この心理尺度を用いることで、夫婦の性格特性の類似性を数値化し、結婚満足度との関連を調べることができます。
    BSRIは性格研究でよく用いられる心理尺度の1つで、信頼性と妥当性が確認されています。

    男性的特徴と女性的特徴

    BSRIでは、男性的特徴と女性的特徴が対になって測定されます。
    これは、社会的に見て、男性らしいとされる特徴と女性らしいとされる特徴を反映しています。

    男性的特徴として測定される項目には、以下のようなものがあります。

    • 自立的
    • 分析的
    • リーダーシップがある
    • 競争心が強い
    • 野心的

    一方、女性的特徴として測定される項目には、以下のようなものがあります。

    • 思いやりがある
    • 優しい
    • 協調性がある
    • 感受性が豊か
    • 同情心がある

    これらの特徴は、伝統的な性別役割観に基づいています。
    つまり、男性は独立心が強く、論理的で、リーダーシップを発揮するのに対し、女性は思いやりがあり、協調性が高く、感情的だと考えられています。

    ただし、現代社会では性別役割観が変化しつつあり、必ずしもこの枠組みに当てはまらない人も多くいます。
    BSRIは、あくまでも一般的なイメージに基づいた性格特性の分類であることに注意が必要です。

    中性的特徴とは

    BSRIでは、男性的特徴と女性的特徴に加えて、中性的特徴も測定されます。
    中性的特徴とは、男女どちらの性別にも当てはまる、一般的な性格特性のことです。

    中性的特徴として測定される項目には、以下のようなものがあります。

    • フレンドリー
    • 誠実
    • 適応力がある
    • 信頼できる
    • 几帳面

    これらの特徴は、性別に関係なく、社会生活を送る上で重要だと考えられています。
    例えば、友好的で誠実な人は、職場や地域社会で信頼を得やすいでしょう。

    BSRIでは、男性的特徴、女性的特徴、中性的特徴のバランスを見ることで、個人の性格の全体像を捉えようとしています。
    つまり、男性的特徴と女性的特徴のどちらが強いかだけでなく、中性的特徴をどの程度持ち合わせているかも重要だと考えられているのです。

    夫婦の類似性を考える際も、男性的・女性的特徴だけでなく、中性的特徴の類似性に注目することが大切かもしれません。
    性別役割にとらわれない、バランスの取れた性格の組み合わせが、良好な夫婦関係につながる可能性があります。

    夫婦の性格の類似性と結婚満足度の関連

    この研究では、夫婦の性格類似性と結婚満足度の間に、正の相関があることが示されました。
    つまり、性格特性が似ている夫婦ほど、結婚生活に満足している傾向があるのです。

    具体的には、以下のような結果が得られました。

    • 夫の結婚満足度は、性格特性の類似性が高いほど高くなる
    • 妻の結婚満足度も、性格特性の類似性が高いほど高くなる
    • 特に、男性的特徴と女性的特徴の類似性が、結婚満足度と強く関連する

    これらの結果から、夫婦の性格類似性は、結婚生活の質に重要な影響を与えていると考えられます。
    似た性格の夫婦は、お互いの考え方や行動を理解しやすく、コミュニケーションがスムーズにいくのでしょう。

    ただし、性格が全く同じだと、かえって刺激がなくなってしまう可能性もあります。
    ある程度の共通点を持ちつつ、互いの個性を尊重し合うことが大切だと言えるかもしれません。

    夫婦の性格類似性と結婚満足度の関連は、これまでも多くの研究で示唆されてきました。
    今回の研究は、そうした知見を支持する結果だと言えるでしょう。
    性格の類似性を手がかりに、夫婦関係を見直してみるのも一案かもしれません。

    夫婦の性格:「相補性」の概念

    相補性とは、正反対の特徴を持つ者同士が引き合うという考え方です。
    性格研究では、「似た者同士が引き合う」という類似性の概念と並んで、重要な概念の1つとされています。

    例えば、以下のようなイメージが相補性に当てはまります。

    • 男性的な夫と女性的な妻
    • 社交的な夫と内向的な妻
    • 感情的な夫と理性的な妻

    相補性の考え方では、互いに欠けている部分を補い合うことで、バランスの取れた関係が築けると考えます。
    つまり、類似した者同士よりも、むしろ違いがあるからこそ、惹かれ合うのだと言うのです。

    しかし、今回の研究では、相補性よりも類似性の方が、結婚満足度と強く関連することが示されました。
    正反対の性格の組み合わせは、必ずしも良好な夫婦関係につながらないようです。

    ただし、相補性の効果が全くないわけではありません。
    状況によっては、互いの違いを活かし合うことで、良い結果が得られる可能性もあります。

    相補性と類似性、どちらが夫婦関係に適しているかは、一概に決められない問題だと言えるでしょう。
    大切なのは、お互いの性格特性を理解し、尊重し合うことではないでしょうか。

    価値観の類似性と結婚満足度

    改めて価値観とは何か

    価値観とは、人生において何を重要だと考えるかを表すものです。
    つまり、人生の目標や生き方の指針となる信念のことを指します。

    価値観は、以下のような側面を含んでいます。

    • 人生で達成したいこと
    • 大切にしたい人間関係
    • 理想とする社会のあり方
    • 正しいと考える行動規範

    人によって価値観は異なります。
    ある人は金銭的な成功を重視し、ある人は家族との時間を大切にします。
    また、ある人は個人の自由を尊重し、ある人は社会の調和を重んじます。

    価値観は、文化や教育、個人的な経験などを通して形成されます。
    そして、一度形成された価値観は、なかなか変わりにくいものだと言われています。

    夫婦の価値観が似ていれば、人生の目標や生活スタイルを共有しやすくなります。
    反対に、価値観が大きく異なれば、考え方の相違から衝突が生じやすくなるでしょう。

    価値観は目に見えないものですが、夫婦関係に大きな影響を与える要因の1つだと考えられています。
    お互いの価値観を理解し、尊重し合うことが、円満な夫婦関係を築く上で重要だと言えるでしょう。

    シュワルツの価値理論とは

    シュワルツの価値理論は、人間の普遍的な価値観の構造を明らかにした理論です。
    イスラエルの心理学者シャロム・シュワルツによって提唱されました。

    この理論では、価値観は以下の10の基本的なタイプに分類されます。

    1. 自己決定
    2. 刺激
    3. 快楽主義
    4. 達成
    5. 安全
    6. 適合
    7. 伝統
    8. 慈善
    9. 普遍主義

    シュワルツは、これらの価値観が円環状に配置されると考えました。
    隣り合う価値観は互いに似ており、対極に位置する価値観は相反するのです。

    例えば、自己決定と刺激は似た価値観ですが、伝統や適合とは相反します。
    また、達成と力は似ていますが、普遍主義や慈善とは対極の関係にあります。

    10の基本的価値観について

    シュワルツの価値理論では、人間の価値観が10のタイプに分類されています。
    それぞれの価値観の特徴を詳しく見ていきましょう。

    1. 自己決定
      • 独立した思考と行動を重視する
      • 好奇心や創造性を大切にする
    2. 刺激
      • 刺激的で変化に富んだ人生を求める
      • 新しいことへの挑戦を楽しむ
    3. 快楽主義
      • 自分の楽しみを追求する
      • 人生を謳歌することを重視する
    4. 達成
      • 社会的な成功を目指す
      • 能力を発揮し、認められることを望む
      • 他者や資源を支配することを重視する
      • 社会的地位や威信を求める
    5. 安全
      • 社会や自分の安定を求める
      • リスクを避け、平穏な生活を望む
    6. 適合
      • 規則や期待に従うことを重視する
      • 社会の一員として調和を大切にする
    7. 伝統
      • 伝統的な文化や宗教的な慣習を大切にする
      • 古くからの知恵や教えを尊重する
    8. 慈善
      • 身近な人の幸福を願う
      • 家族や友人を大切にする
    9. 普遍主義
      • すべての人や自然の幸福を追求する
      • 平等や公正な社会を目指す

    これらの価値観は、個人によって重視する度合いが異なります。
    また、状況によって、優先する価値観が変化することもあるでしょう。

    大切なのは、自分の価値観を知り、それを大切にしながら、他者の価値観も尊重することです。
    夫婦の場合、お互いの価値観を理解し、折り合いをつけていくことが求められます。

    価値観の違いは、ときに衝突の原因になります。
    しかし、違いを認め合い、対話を重ねることで、新たな価値観が生まれることもあるのです。

    価値観の対立軸とは

    シュワルツの価値理論では、10の基本的価値観の間に、2つの対立軸があると考えられています。
    それは、「自己増進 vs. 自己超越」と「開放性 vs. 保守性」です。

    自己増進 vs. 自己超越の対立軸は、以下のような価値観の対比を表しています。

    • 自己増進:達成や力など、自分の利益や成功を追求する価値観
    • 自己超越:普遍主義や慈善など、他者や社会全体の幸福を重視する価値観

    この軸は、個人の利益と社会の利益のバランスに関わる価値観の対立を表しています。

    一方、開放性 vs. 保守性の対立軸は、以下のような価値観の対比を表しています。

    • 開放性:自己決定や刺激など、変化や多様性を受け入れる価値観
    • 保守性:適合や伝統など、安定性や一貫性を重視する価値観

    この軸は、新しいものへの挑戦と伝統の維持のバランスに関わる価値観の対立を表しています。

    これらの対立軸は、価値観同士の関係性を理解する上で重要な視点です。
    例えば、自己増進と自己超越の価値観は、同時に追求することが難しいと考えられています。

    夫婦の価値観を考える際も、この対立軸に注目することで、価値観の違いを整理しやすくなるでしょう。
    お互いの価値観がどの軸に位置するのか、対立する価値観にどう折り合いをつけるのかを話し合うことが大切です。

    価値観の対立は、ときに夫婦関係に緊張をもたらします。
    しかし、対立を乗り越える過程で、お互いの理解が深まり、絆が強まることもあるのです。

    夫婦の価値観の類似性と結婚満足度の関連

    この研究では、夫婦の価値観の類似性と結婚満足度の間に、正の相関があることが示されました。
    つまり、価値観が似ている夫婦ほど、結婚生活に満足している傾向があるのです。

    具体的には、以下のような結果が得られました。

    • 夫の結婚満足度は、価値観の類似性が高いほど高くなる
    • 妻の結婚満足度も、価値観の類似性が高いほど高くなる
    • 特に、「自己決定」「適合」「達成」の価値観の類似性が、妻の結婚満足度と強く関連する
    • 「慈善」の価値観の類似性は、夫の結婚満足度と関連が強い

    これらの結果から、夫婦の価値観の類似性は、結婚生活の質に重要な影響を与えていると考えられます。
    価値観が似ていれば、人生の目標や生活スタイルを共有しやすく、互いに理解し合いやすいのでしょう。

    ただし、価値観が完全に一致している必要はありません。

    夫婦の価値観の類似性は、結婚満足度を高める要因の1つですが、違いを乗り越える力も必要不可欠なのです。

    態度と宗教性の類似性

    家族の役割に対する態度とは

    家族の役割に対する態度とは、家族内の役割をどのように捉えているかを表すものです。
    具体的には、以下のような側面を含んでいます。

    • 夫と妻の役割分担をどう考えるか
    • 子育てにおける父親と母親の関わり方をどう捉えるか
    • 家事や育児の分担をどう考えるか
    • 働くことと家庭生活のバランスをどう捉えるか

    伝統的な性別役割観では、以下のように考えられてきました。

    • 夫は外で働き、妻は家庭を守る
    • 子育ては主に母親の仕事である
    • 家事は妻の役割である

    しかし、現代社会では、この考え方は変化しつつあります。
    共働きが増え、男性の育児参加も進んでいます。

    家族の役割に対する態度は、個人の価値観や経験、社会的な影響を受けて形成されます。
    夫婦の間で、この態度が大きく異なると、役割分担をめぐる葛藤が生じやすくなります。

    反対に、家族の役割に対する態度が似ていれば、スムーズに家庭生活を営みやすいでしょう。
    特に、子育て期の夫婦にとって、この態度の類似性は重要だと考えられています。

    家族の役割に対する態度は、時代とともに変化します。
    夫婦で話し合いながら、柔軟に役割分担を調整していくことが大切だと言えるでしょう。

    態度の測定方法

    この研究では、家族の役割に対する態度を測定するために、独自の心理尺度が使用されました。
    この心理尺度は、10項目から成る質問紙です。

    具体的には、以下のような項目が含まれています。

    • 父親は母親と同じくらい育児に深く関わるべきだ
    • 母親は本来的に父親よりも優れた養育者である
    • 夫婦は家事を平等に分担すべきだ
    • 女性は仕事よりも家庭を優先すべきだ

    回答は、平等主義的な態度を反映するように得点化されます。
    つまり、得点が高いほど、家族の役割に対して平等主義的な態度を持っていることを示します。

    10項目の平均得点を算出することで、参加者の家族の役割に対する態度を数値化します。
    この方法により、夫婦間の態度の類似性を定量的に評価することが可能になります。

    ただし、この心理尺度は研究のために新たに作成されたものであり、信頼性や妥当性の検証は十分ではありません。

    家族の役割に対する態度は、多面的な概念です。
    より詳細な測定を行うことで、夫婦の態度の類似性と結婚満足度の関連がさらに明らかになると考えられます。

    宗教性の測定方法

    この研究では、参加者の宗教性を測定するために、単一の質問項目が使用されました。
    具体的には、以下のような質問が行われました。

    あなたの宗教性のレベルは、以下のどれに当てはまりますか?

    1. 世俗的
    2. 伝統的
    3. 正統派
    4. 超正統派

    参加者は、自分の宗教性のレベルを、この4段階で選びます。
    数字が大きいほど、より強い宗教性を示します。

    このような単一の質問項目による測定は、回答が簡便である一方で、以下のような限界があります。

    • 宗教性の多面的な側面を捉えきれない
    • 回答者の主観的な判断に依存する
    • 宗教の種類による違いを考慮できない

    より詳細な宗教性の測定には、以下のような側面を含む多面的な心理尺度が必要だと考えられています。

    • 宗教的信念の強さ
    • 宗教的実践の頻度
    • 宗教的経験の有無
    • 宗教的価値観の重要性

    ただし、この研究の目的は、夫婦の宗教性の類似性と結婚満足度の関連を探ることです。
    その点では、単一の質問項目でも一定の意味があると言えるでしょう。

    宗教性は、個人の価値観や生活様式に大きな影響を与えます。
    夫婦の宗教性が似ていれば、世界観や人生観を共有しやすくなると考えられます。
    一方で、宗教性の違いは、ときに夫婦関係の緊張要因になることもあるのです。

    態度と宗教性の類似性と結婚満足度の関連

    この研究では、夫婦の態度と宗教性の類似性と結婚満足度の関連は、他の領域ほど強くないことが示されました。
    具体的には、以下のような結果が得られました。

    • 夫の結婚満足度は、態度の類似性が高いほど高くなる傾向がある
    • 妻の結婚満足度は、態度や宗教性の類似性と関連がない
    • 夫婦の宗教性の類似性は、結婚満足度と弱い負の相関がある

    これらの結果から、態度や宗教性の類似性は、性格特性や価値観ほど、結婚満足度に強く影響しないと考えられます。

    ただし、態度の類似性が夫の結婚満足度と関連していたことは興味深い結果です。
    家族の役割に対する態度は、日常生活に直結する問題だからかもしれません。

    一方、宗教性の類似性と結婚満足度の関連が弱かったのは、以下のような理由が考えられます。

    • 宗教性の測定方法が単純すぎた
    • 宗教の種類による違いが考慮されていない
    • そもそも宗教性の類似性が結婚満足度に与える影響が小さい

    態度や宗教性は、夫婦関係に影響を与える要因の一部に過ぎません。
    これらの要因と結婚満足度の関連を明らかにするには、さらなる研究が必要だと言えるでしょう。

    夫婦の態度や宗教性の類似性は、結婚生活の一側面を表しています。
    しかし、結婚満足度を高めるには、他の要因も考慮に入れる必要があるのです。
    お互いの個性を尊重し、柔軟にコミュニケーションを取ることが何より大切なのかもしれません。

    夫婦の性格:感情への影響

    ポジティブ感情とネガティブ感情

    この研究では、夫婦の類似性が結婚満足度だけでなく、感情面にも影響を与えることが示されました。
    具体的には、ポジティブ感情とネガティブ感情という2つの感情が取り上げられています。

    ポジティブ感情とは、以下のような肯定的な感情体験を指します。

    • 喜び
    • 興奮
    • 誇り
    • 熱中
    • 活気

    一方、ネガティブ感情とは、以下のような否定的な感情体験を指します。

    • 怒り
    • 悲しみ
    • 恐れ
    • 罪悪感
    • 嫌悪感

    これらの感情は、日常生活の中で誰もが経験するものです。

    この研究では、夫婦の類似性とポジティブ・ネガティブ感情の関連が検討されました。
    その結果、以下のようなことが明らかになりました。

    • 夫婦の類似性が高いほど、ネガティブ感情が少ない傾向がある
    • 特に、価値観と性格特性の類似性が、ネガティブ感情と関連が強い
    • 夫婦の類似性とポジティブ感情の関連は、ほとんど見られない

    これらの結果から、夫婦の類似性は、ネガティブ感情を減らす効果があると考えられます。
    類似性が高ければ、お互いの理解が深まり、不快な感情が生じにくいのかもしれません。

    ただし、類似性とポジティブ感情の関連が見られなかったのは、興味深い結果です。
    ポジティブ感情を高めるには、類似性以外の要因が関わっているのかもしれません。

    夫婦の類似性とポジティブ・ネガティブ感情の関連

    この研究では、夫婦の類似性とポジティブ・ネガティブ感情の関連が、領域によって異なることが示されました。

    具体的には、以下のような結果が得られました。

    • 価値観の類似性が高いほど、夫婦のネガティブ感情が少ない
    • 性格特性の類似性が高いほど、夫婦のネガティブ感情が少ない
    • 宗教性の類似性が高いほど、夫のポジティブ感情が多い
    • 態度の類似性と夫婦の感情の関連は見られない

    これらの結果から、価値観と性格特性の類似性は、夫婦のネガティブ感情を減らす効果があると考えられます。

    一方、宗教性の類似性は、夫のポジティブ感情を高める可能性があります。

    価値観や性格が似ていれば、お互いの行動や考え方を理解しやすいでしょう。
    そのため、ストレスや不満が生じにくく、ネガティブ感情が減るのかもしれません。

    宗教性の類似性が夫のポジティブ感情と関連していたのは興味深い結果です。
    宗教的な活動を共有することで、夫婦の絆が深まり、前向きな気持ちになるのかもしれません。

    ただし、態度の類似性と感情の関連が見られなかったことから、態度の影響は限定的だと考えられます。

    最後に夫婦の性格のまとめ

    研究結果のまとめ

    この研究では、夫婦の類似性と結婚満足度の関連が、様々な視点で検討されました。
    主な結果は以下の通りです。

    • 夫婦の類似性が高いほど、結婚満足度が高い傾向がある
    • 特に、性格特性と価値観の類似性が、結婚満足度と強く関連する
    • 態度や宗教性の類似性と結婚満足度の関連は、相対的に弱い
    • プロフィールに基づく類似性指標は、差異スコアに基づく指標よりも、結婚満足度との関連が強い
    • 夫婦の類似性が高いほど、ネガティブ感情が少ない傾向がある
    • 価値観と性格特性の類似性は、ネガティブ感情と関連が強い
    • 宗教性の類似性は、夫のポジティブ感情と関連がある

    これらの結果から、夫婦の類似性は、結婚生活の質に重要な影響を与えていると考えられます。
    特に、性格と価値観の類似性が、結婚満足度を高め、ネガティブ感情を減らす効果があるようです。

    ただし、この研究にはいくつかの限界もあります。
    例えば、横断的な調査デザインでは、因果関係を特定することができません。
    また、サンプルが比較的均質であることから、結果の一般化可能性には注意が必要です。

    それでも、この研究は、夫婦の類似性と結婚生活の関連について、重要な示唆を与えてくれます。
    類似性を手がかりに、お互いを理解し、支え合うことが、幸せな結婚につながるのかもしれません。

    今後の研究の展望

    この研究は、夫婦の類似性と結婚生活の関連について、新たな知見を提供しました。
    しかし、まだ明らかにすべき点は多く残されています。

    今後の研究では、以下のような点に注目することが期待されます。

    • 縦断的な調査デザインを用いて、類似性と結婚満足度の因果関係を検討
    • より多様なサンプルを対象に、結果の一般化可能性を検証
    • 類似性の測定方法を洗練し、信頼性と妥当性を高める
    • 類似性と結婚満足度の関連を調整する要因を探索

    縦断的な調査を行うことで、類似性が結婚満足度を高めるのか、満足度が高いカップルが類似性を高めるのか、因果の方向性が明確になるでしょう。

    また、類似性と結婚満足度の関連を調整する要因を探ることも意義深いでしょう。例えば、コミュニケーションスキルや問題解決能力などが考えられます。

    新たな知見の積み重ねにより、幸せな結婚を築くための指針が得られることが期待されます。

    tokiwa eisuke

    ライター 兼 編集長:トキワエイスケ @etokiwa999
    株式会社SUNBLAZE代表。子どもの頃、貧困・虐待家庭やいじめ、不登校、中退など社会問題当事者だったため、社会問題を10年間研究し「悪者図鑑」を出版。現在も引き続き、社会問題や悪者が生まれる決定要因(仕事・教育・健康・性格・遺伝・地域など)を研究しており、社会問題の発生予測を目指している。言語IQ124。