• Tokiwa Eisuke

受かるアクセラ、受からないアクセラ

「常盤さんアクセラ結構うかってますよねー(意味深」と起業家仲間から言われる。

今までスターバースト(プロトスター)を始め、Orange fab Asia、AI アクセラレーター、青山スタートアップアクセラレーションセンター(ASAC)、JETRO BOP/ボリュームゾーンサービス、X-HUB中国 深セン・香港編に受かってきた。なぜアクセラを受けるかといえば、


1、OSの会社が過去どうやって成功したかと言えば大企業と連携したから 2、予想していないニーズが掘り起こせる可能性があるから 3、共感されづらいプロダクトなのでできるだけ支援者(事業者や投資家)を見つけたいから


ただもちろん落ちたアクセラも多い。代表的なところだとサムライインキュベート、Incubate Camp、Tokyo Startup Gateway、Tech Lab PAAK、 DMM.make 、ソフトバンク一通り、KDDI無限ラボ、Plug and Play Japan、500神戸、Open Network Lab、CCC、始動・未来・飛躍・異能、モーニングピッチアクセラ、Creww一通り、ゼロワンブースター一通り、などなど。一通りは選択肢と思って申請した。


今まで育ちがよく、学歴も高く、要領のよかった人が起業をしてアクセラに申請して落ちると、物凄くショックを受けたり、劣等感を過剰に持つ人がいるが、僕がここまでやって結果わかったのはシンプルに「タイミング」と「相性」だけだ。


タイミングというのはプレシード・シード・プレシリーズA、シリーズA、シリーズBなどのことで、ステージの定義については田所さんのスタートアップサイエンスを参考にしたい。


例えば大企業とのオープンイノベーションをするのにプロトタイプもないなら3か月でミーティングだけして終わるため、ほぼ受からないだろう。大企業側がスタートアップのことをよくわかっていなくて「とりあえずAI」を求めていたら、AIじゃないスタートアップは受からない。


そういう意味で僕が受かったアクセラはどれもタイミングが合ってたし、Orange fab Aisaは西川さんにはいつ受けたらいいかタイミングをちょいちょい会って確認もしていた。

それから相性というのは、タイミング以外のマッチング度合いの部分だが、例えばAIの会社がハードウェアのアクセラに入ることは難しいし、「世界を目指そう」と建前ではいってるが実際は国内市場向けのアクセラだと海外展開したいスタートアップは合わない。


(とはいえ相性でビジネスパートナーを決めてる時点で全然非合理的だとは思う。将来儲かる会社が正しいので将来儲かる会社に将来儲からない会社が合わせるべきだ。それが例え異業種でも。)


このように受かる・受からないというのはタイミングと相性だけであると思うと、変に劣等感を感じる必要性はない。別のアクセラを受けるとか、もしくは一緒に仕事をしたい大企業を調査して担当者を直で紹介してもらう方が本当の意味でacceleration(促進)だと思う。


最後に僕の個人的なアクセラ運営者への依頼だけども、日本のアクセラは「スタートアップにやり方を教えるだけ」のものが多く、大企業と仕事になったり投資家から資金調達が決まったりすることが少ないので、「スタートアップの仕事を促進する」方向に是非とも変えていただきたい。あわよくばアクセラが投資機能を持てるようになってほしい。


正直やり方は仮説検証をはやく回せばわかってくるし、田所さんのスタートアップサイエンスを読めば分かることも多いし、マーケティングの本を読めば分かることも多い。PRとか営業とか個別なものはすべて一本の線でつながっている。


あとオープンイノベーションに関しては「大企業のリソースを使ってほしい」という前提条件がスタートアップに全然合わなくなっている。スタートアップは既存のビジネスモデルを変えて事業を行っているため、大企業とは普通反対に位置する。大企業は自身のビジネスモデルを変えるぐらいの気持ちでスタートアップと関わったほうが本当に将来生き残れると思う。少なくとも僕はビジネスモデルを変えない大企業に転職したくはない。


スタートアップと上手く連携している大企業はあまりアクセラをうたってやっていない気もする。アクセラをやりたい会社はただ単にスタートアップ向けに問い合わせフォームを作って、問い合わせが来たらすぐに返信して会議を設定し、会議で現場の担当も同席させればいいだけだ。たったこれだけでスタートアップ側にとってはacceleration(促進)になる。