
Tokiwa Eisuke
事業転換(Pivot)に近いことをします
起業して10月でもうすぐ5年が経ちます。
その間にひたすらハードウェアの開発・生産・販売を頑張ってきました。 エンジェルとVCの皆様からも多額のお金をいただいてきました。
そのうえで、やっぱりソフトウェアの開発が必要だという結論にいたりました。
元々起業したときにはソフトウェアをやろうとしていました。
ただインドに行ったらそのサービスを届けたい人たちが スマホを持っていませんでした。(今も普及率4割後半)
スマホがあってもソフトウェアがないとだめなので、 スマホ開発中に農業系アプリ会社にもよく営業をしていました。
2018年8月、スマホのハードウェアのプロトタイプができました。 2019年10月、生産費用の資金調達ができました。 2020年1月、ルワンダ200台受注&3千台生産できました。
そして2020年3月、新型コロナウイルスで インドの農家を含む貧困層が大打撃をうけ、 もはやデジタル化なんてできる話ではありませんでした。
インド市場だけではなく、日本市場もやろうということで、 2019年10月から準備をしていましたが、 同じように狙っていた用途がダメになり、改めてこの1年半ひたすら、 サンブレイズフォンがどこなら使ってもらえるのか、 調査、営業、実証実験の日々でした。
その調査、営業、実証実験の中で気づいたのは、 弊社アメグミが支援したい業界=フィールドワーカ― にインドも日本も、良いサービスが少ないということでした。
フィールドワークとはデスクワークに対する僕の言葉で、主に病院、介護、学校、製造、物流、小売、飲食、宿泊、交通などの業界の総称として使っています。
これらの業界の特徴は、 1、中小企業がとても多い 2、関わる人数・店舗がとても多い 3、ただし生産性が高くなくお金がない 4、なので良い製品を購入・利用しづらい ということが挙げられます。

スタートアップの王道の戦略も、基本は、 大企業デスクワーカーに月額20万円で売る というものなので、中小企業に最初から営業することはありません。
実際やっぱり既存Webサービスを色々調べてみると、 使い勝手がパソコン向けで、金額もあまり安くないことが多い。 安かったとしても問い合わせしないと使い方が分からない、みたいな状況。 (例、学校向けのサービスは80-100個ぐらい調べました笑)
自分で調べるだけではなく、 採用スカウトを各フィールドワーク企業の営業パーソンの皆様に 数百通送り、オンライン面談という名目でヒアリングしてみたところ、 やっぱり良いサービスがないという状況でした。
そんな既存のサービスと弊社のスマホを抱き合わせで売れるはずがありません。
そこでソフトウェアを開発することに決めました。
そのソフトウェアは現在Webブラウザで動き、 「ポートフォリオ」という名前です。 別名「管理版Facebook」とも言います。
最初のターゲットは歯医者で、 その次はおそらく飲食店になります。 僕はデザインが専門でもあるので、 上手くUIUXを作ってインドでも使えるようにします。
「事業転換(Pivot)に近いこと」というのは、 ソフトウェアを作っても、スマホやタブレットも一緒に必要なら売るので、 最終的にはやることは同じですが、 集中するプロダクトがソフトウェアに短期的にはなっていきます、という意味です。
注意点としては ・カッコつけない(自分のやりたいことを優先しない) ・市場選択を間違えない(まずお金を稼ぐ) ・機能追加の順番を間違えない(何でも開発しない) というところです。
どんな使い勝手(UIUX)になるかはまた別の機会に共有しますが、 引き続きGAFA級のソーシャルビジネスを目指して逆算して作っています。
この5年間の間に優秀なスタートアップはExitしたり、 シリーズAの資金調達してたりしてて、 弊社株主には申し訳ない限り&見守ってくれて感謝の極みです。
引き続き頑張っていきます!!